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「永遠の使い魔」 ○月×日 今日は待ちに待ったコントラクト・サーヴァントの儀式の日、 今日こそ魔法を成功させて私をゼロと呼ぶ奴らを見返してやろうと『思っていた』 『思っていた』という言葉の通り私の召還魔法は失敗した。 正しく言うと成功したのだけど召還したのは平民、それも変な格好をした訳の解らない奴だった… しかも変な格好だけならともかくとして私が…その…契約の為の…キ…キスを(ああもうなんであんな奴にしなければならなかったのよ!) しようとした時何かブツブツ言ってた、ハッキリ言って気持ち悪いし気味が悪かった、それに顔は無表情で何を考えてるかよく解らない。 でも見た目と言葉はともかくとして私が『使い魔になりなさい』と言った時にアイツはすぐに使い魔になることを了承した。 意外と根はまともなのかもしれない、きちんと敬語を使っていたし『洗濯も掃除もどんな雑用も、何でもやります、それに必ず貴女を護ってみせる』 なんて嬉しい事を言ってくれたし…(別に喜んでるわけじゃない、使い魔なら当然の事よ!!) アイツには床で寝させようと思ってたけど忠実な所に免じて学院の余ってるベッドを部屋に運んで(使い魔がやってくれた、結構力持ちみたいだ) そこで寝るように言ったら目を白黒していたけどすぐに喜んで礼を言った。 『必ず…今度こそ護って見せる』なんて訳のわからない事呟いてた、今度って何よ?やっぱり訳が解らない使い魔だ… ○月△日 アイツは結構…いやかなり忠実な使い魔だ。 昨日命令しておいた洗濯は完璧にこなしていたし、着替えも文句言わずにやったし、それに自分から掃除を進んでやってくれた。 かなり雑用はやり慣れてるみたいで、どこかで使用人でもやっていたのか?と聞いたけど違うと言っていた。 ご褒美にメイドに頼んで人間用の食事を用意させてそれを食べさせた(本当は別の物を食べさせようとしたのは内緒だ) アイツは嬉しそうに(と言っても顔は無表情だったが)礼を何度も言った、実に忠実な使い魔だ。 しかも忠実なだけじゃない、頭も良いのだ! 只の平民と思っていたが、魔法の属性といった基礎知識やそれぞれの役割、得意不得意についてそこらのメイジ並み、いや私以上に理解してたのだ。 実はメイジなんじゃないのか?と言ったが違うといっていた、まあ使い魔が賢ければ賢いに越した事はないので良しと思う事にした。 それに優しい使い魔だ… 私がちょっと錬金を失敗させたせいで教室が壊れてその罰として掃除を命じられたのだが、アイツは命令もしていないのに掃除を手伝ってくれた。 それを私は喜ぶべきだったろう…だけどその時私は無性に惨めな気持ちになった。 こんなに忠実で賢い使い魔に対して私は「ゼロ」…思わず八つ当たりしてしまった、でもアイツはこう言ってくれたのだ。 『失敗があってもそれをいつか乗り越えていけば良いんです、私はそれを手助けするための存在ですから。 それに貴女はゼロなんかじゃありませんし、きっと立派なメイジになれます。 貴女は私を絶望から救ってくれた、希望を与えてくれた、かならずその恩を返して見せます。』 嬉しかった…あんなに優しい事を言われたのは生まれて初めてだったからだ… 私が失敗するたびに皆私を蔑む、見下す。家族だってどこか哀れんでいる様な気がしていた。私に味方なんていなかった。 でもあいつは私の味方でいてくれると言ってくれた。 私はきっとアイツの気持ちに応えてみせる。 でも『地獄から救った』というのはどういう意味だろう?私が召還する前の環境はそんなに酷い場所だったのだろうか? ○月◇日 今日は事件が起きた。 起こした原因はギーシュと私自身、それと私の使い魔。 食堂でアイツと昼食を取っていた時ギーシュが小瓶を落とした。 親切にも私がそれを拾って渡してやったがギーシュは『自分の物じゃない』と言い張った、こいつ頭脳がマヌケになったのか? と思ったが『理由』があったようだ、何故解ったかというと私の目の前でその『理由』があっという間にギーシュをフルボッコにしたからだ。 何でも二股してたらしい、やっぱり頭脳はマヌケの様だ。 でも事件はそれで終わらなかった、マヌケは私に文句を付けて来たのだ。 『少しは気を利かせろ』だの『ちょっと話を合わせてくれたっていいだろ』とか実にマヌケらしい事を言ってた。 それだけならまだしもあいつは逆切れしてこう言おうとした。 『そういえば君は「ゼロ」だったね?そんな魔法だけでなく脳味噌も「ゼロ」の君にそんな事期待した僕が…』 マヌケがその続きを言おうとした瞬間アイツが助けてくれた。 あっという間の出来事だった、いきなりマヌケの顔を殴ったかと思うと、 『彼女に「ゼロ」などと言う者は許しはしない』とさらに続けてこう言った、『決闘を申し込む』マヌケは一人じゃなくて二人だった… 私が止めようとしたがアイツはそれを聞かずに『ギーシュ如きに負けはしない』なんて事を言ったのだ… 無論ギーシュはブチ切れて『ヴェストリの広場で待つ!!!!』と言い残して、去っていった。 アイツも直ぐに広場に向かった…どうしよう…このままじゃ…なーんて杞憂も決闘が始まって一瞬で消えた、決闘も一瞬で終わった。 ギーシュが青銅で錬成した「ワルキューレ」を出し決闘を始める宣言をする。 その次の瞬間にアイツがあっという間にギーシュの目の前に現れ、薔薇を模した杖を折って決闘を終わらせた。 凄い速さだった、本当に見えないくらいの速さだった。 アイツは賢くて忠実で優しいだけじゃない。とっても強い最高の使い魔。私の大切な使い魔… ○月◎日 今日は虚無の日、アイツに何か武器を買ってやろうと思った。(別に昨日や一昨日の事を嬉しく思ったからじゃないわよ!!単にいくら力が強くても丸腰だったら危ないからよ!!) でもツェルスプトー(コイツは私の天敵でいつもつっかかって来る!書き忘れていたが一昨日も使い魔を自慢してきたのだ!何がサラマンダーよ!!!こっちは平民でも世界で一番の使い魔よ!!!!) とその友達のタバサ(この子はキュルケと違って静かでおとなしい子、よく解んない所があるけどね…)が 私達の買い物に着いて来たのが気に入らなかった。(タバサは無理やり連れて来られたみたいだからそんなに腹は立たなかったけど) せっかく二人っきり…じゃなくて!とにかく鬱陶しいのよ!色情狂のエロスプトーめ!! 街の武器屋に着くとアイツは直ぐに変な武器を取りそれを買ってくれと言った、折角『もっと良い武器を買ってやる』と言ったのにアイツは、 『この剣に似た剣を使ったことがあります、だから慣れてて丁度良いんです』と言っていたのでその剣を買ってやる事にした。 インテリジェンスソード、しかもボロボロで口の悪い剣なんかに似た剣なんて…アイツはちょっと武器の趣味が悪いのかもしれない… でも散々口喧しかったボロ剣、「デルフ」はアイツが持った時に「使い手」だのなんだの言って結局素直に買われた。 そういえば武器屋の店主が最近「土くれのフーケ」という怪盗が国中を騒がせていると言ったが、その話を聞いた時アイツが険しい顔をしていた。いったいどうしたのだろうか? それよりもあのスケベプトーめ!!何しに付いて来たかと思ったら私の使い魔にアプローチする為に付いて来たのだ!! 『決闘での強さに惚れた』ですって!?冗談じゃない!私の方が先に…じゃなくて!!あれは私の使い魔よ!!誰にも渡すもんですか!!!絶対によ!!!! 別にアイツの事なんか好きでもなんでもないわよ!?単にあんなエロ女にアイツが騙されるのを哀れに思っただけよ!! あのビッチプトーめ…武器屋で私が買おうとした一番高い剣を買ってアイツにプレゼントしようとしたのだ!! まあアイツは『そんな鈍らなんか必要ない』って断ったんだけどね。でも見ただけであの剣が鈍らなんて解るなんて… きっと魔法だけでなく剣の事も詳しいのね。 ○月☆日 今日事件が起きた、それも大事件、決闘なんて比べられないほどの。 最近国中を騒がせている「土くれのフーケ」がこの学院に来たのだ! 巨大なゴーレムがいきなり現れて塔を殴り始め大騒ぎ、何でも学院の宝である「破壊の杖」を狙っていたそうだ。 私はフーケを捕まえる為にゴーレムを魔法で攻撃した、丁度その時にキュルケとタバサが居て私を止めようとしたけど私はそれを無視した。 本当に馬鹿だったと思うわ…二人は私を心配してくれてたのに… でもあの時はそんな事考えられなかった。きっとフーケを捕まえたら立派なメイジとして皆に認められると思ったから… でもゴーレムは何度も再生して倒す事が出来ず私を邪魔者と認識したのか私に向かってその巨大な腕で攻撃してきた。 あの時は本当に死ぬかと思ったわ。 でもアイツが助けてくれた、あっという間の速さでデルフを使いゴーレムの腕を切って、そして決闘の時のように一瞬でゴーレムに飛び乗ってフーケを捕まえちゃったのよ!! アイツの早業にも驚いたけどフーケの正体がミス・ロングビルだったのにはもっと驚いたわ!! (後でオスマンのエロ爺が『セクハラしても怒らなかった、自分に惚れてると思った』などとふざけた理由でロングビルを雇った事を聞いたときには驚きを通り越し呆れたが…) それでも今日一番驚いたのはアイツが私を怒った事、アイツが私を怒るなんて初めての事だった。 でもアイツは本気で私の事を心配してくれた、それにキュルケやタバサも私の事を心配してくれた。 私の事を心配してくれるのはアイツだけじゃない…それがとっても嬉しかったわ… ◆月★日 日記を書くのも久しぶりね…あれから色んなことがあったから… あれからアンリエッタ姫様に頼まれてワルドとアルビオンにウェールズ様に送った手紙を取りに行く任務を任せられたのよ(何故かギーシュも着いて来た)。 その途中で盗賊に襲われてピンチになった時偶然私と姫様の話を聞いてたらしいキュルケとタバサが助けてくれて。 思えばあの時から、私は彼女たちの事を「友達」と思っていた、友情は今も、そしてこれからもずっと続くと思う。 (もっともあの頃は素直になれなくて何度か喧嘩してけど、それも今となっては良い思い出ね) ラ・ロシェールでは捕まった筈のフーケが白い仮面の男と一緒に襲ってきてキュルケ達が囮になってくれたのよ。 目的地のアルビオンに向かう途中の船で海賊に襲われたと思ったらその海賊達が変装したウェールズ様達だったのよね。 それからアルビオンではワルドが急に結婚式を挙げようとして(正直性急ってレベルじゃないわよって思ったわ) 結婚を断ったら急に自分の目的とか明かしてウェールズ様と私を亡き者にしようとして危うく殺されるとこだったわ。 まあアイツが私たちを護ってくれたんだけどね。 その後私が虚無の使い手だって解ったり、レコン・キスタと戦ったり、タバサのお母様を助けたり、 本当に色々あったわ…でもいつだってアイツは私の傍に居て、どんな時も護ってくれた。 貴方は強くて、賢くて、優しくて、私の…私の大好きな使い魔よ… 本当にいつもありがとうね、ディアボロ…私の一番大切な人。 これからもずっと一緒に居てね… 「永遠の使い魔」完 永遠の使い魔―プロローグ― 『私は…私は…いったい何度死ぬのだろうか?次はどこから死が襲ってくるのだろうか?』 そう思っていた、完全に絶望していた。 あの少女に出会うまでは… 最初にあの少女に出会ったとき訳が解らなかった。 いきなり『使い魔になれ』だの、『平民なんて最悪だ』だの『メイジ』や『二つある月』だの訳が解らなかった。 唯一つ暫く時間が経って解った事は、『死が襲ってこない事』だけであった。 始めはいつもより時間が掛かって死ぬだけだと思っていたが何時間も経っても、一日が過ぎても結局死が訪れなかった。 この目の前に居る『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』という名の少女は私を無限の地獄から救ってくれたのだ。 私は嬉しかった、苦しみから解放されたことに。 そして私は決意した、あの地獄から救ってくれたこの主人を護ろうと。 彼女は私に雑用を命じた、初めての事に戸惑いながらも少しずつこなしていった。 彼女の恩に報いる為に、自分を救ってくれた主人に幸せに成ってもらうために… だがその決意も虚しく彼女を護る事が出来なかった。 殺されてしまったのだ…『土くれのフーケ』と名乗る怪盗をルイズが捕らえようと戦いを挑み、返り討ちに遭ったのだ… あっけなかった…キング・クリムゾンでも間に合わなかった… そして次の瞬間私は当たり前のように自分の首をキング・クリムゾンで切っていた。 『恩人を護れなかった自分は死がお似合いだ』そう考えたのだろうか?何にせよ、私は死を選んだ。 そして私は久しぶりにあの暗く、どこまでも深く、絶望的な死の闇に飲まれた。 だが私は目を覚ました、私はまたあの『地獄』が始まるのだろう、 そう思いながら次に目を覚ました瞬間信じられない光景を見たのだ!!!! ルイズが居るではないか!?死んだはずのルイズが生き返っているではないか!! あの光景は悪い夢だったのか?そう思って喜び彼女に話しかけたその時、彼女は信じられない言葉を口にした。 『あんた、私の事知ってるの?』 彼女は私の事など「知らなかった」それも当然だ。 戻っていたのだ、あの日に。 ルイズに絶望から救ってもらったあの日に… これは奇跡か?悪夢か?そう考えた時ふっとある事を思い出した、私を地獄に堕とした『奴』の言う「終わりのない終わり」の事を… 何故そんな事を考えたのかは解らない、だが一つだけ解った事がある。 私はまた『護ることが出来る』のだ、と… あれから何度も戻った、彼女が殺されるのみならず事故や病気でも、彼女が死ぬ度に私は自ら命を絶ち時を戻したのだ。 いったい何度死ぬのだろう?いったい何度目で彼女を最後まで護り通す事が出来るのだろう? だが何度死のうと私は護ってみせる、今度こそ最後まで護ってみせる。 そして私は今も自ら命を絶つ、今度こそ護り抜く為に。 彼女は私の主人なのだから、私は彼女の使い魔なのだから… 『我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ』 『…今度こそ…護ってみせる…』 プロローグ 「終わりのない使い魔」 完
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【名前】リゾット・ネエロ イメージはこちら 【出展】 <第5部 黄金の旋風> 【種族】 人間 【性別・年齢】 男性・28歳(イタリア・シシリー生まれ) 【外見】 長髪。黒いフードをかぶっている。黒目 【性格】 例え死ぬ間際になっても己の誇りを失わない気高さを持つ。 【口調】 「ひとりでは……死なねェッて……いったんだ」 かつて自分と親しい仲だった人物が交通事故で死亡。 飲酒運転だったドライバーを社会は数年の刑で許したがリゾットは許さなかった。 数年後ドライバーを殺害。その後闇の世界へと堕ちていった。 暗殺チームの冷遇に苛立っていたある日、ボスの秘密を調べていた部下が死亡。 チームの誇りをコケにされたと考えたリゾットは、ボスの秘密を探るため、 そして復讐のためにボスの娘「トリッシュ・ウナ」を狙う。その後サルディニア島でブチャラティチームを追跡していたが……。 彼の死闘はコミックス58巻で繰り広げられる。 【特異能力】 スタンド名:メタリカ リゾットの体内に巣食う寄生虫?のようなスタンド。沢山いる。 血液中の鉄分を操作して刃物や剃刀に作り変え、内部より相手を攻撃する。 またリゾット自身は鉄分を身にまとうことにより、景色と同化することも可能。 またメタリカは鉄分を利用した磁力も操ることができる。 これを使って、切断したリゾット自身の体をくっつけることができる。 この能力の恐ろしい点はターゲットの体内の鉄分を減らすことにある。 つまり早く鉄分を補給しないと、血液中の赤血球が酸素を運ばなくなり酸素欠乏症になってしまうのだ。 まさに暗殺に適した能力であるといえる。 ちなみにスタンド名の由来はアメリカのヘヴィメタルバンド「Metallica」から。 スタンドの「メタリカ」が発する鳴き声「ロォォド」も「Metallica」のアルバム「LORD」からきているらしい。 【備考】 本編では暗殺チームで最後の登場だった。 しかし前のチームメンバー・ギアッチョとの戦闘から半年近く存在を触れることがなかったため、 当時の週刊少年誌ジャンプでやっていたジョジョのお便りコーナーに 「リゾットはいつ出るの?作者に忘れられたんじゃ……」というお便りが来るハメに。 もちろんその後ちゃんと出番はあった。流石に今回は「ああ、そんなのあったね」とはならなかったようだ。
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【名前】リゾット・ネエロ 【出展】 <第5部 黄金の旋風> 【種族】 人間 【性別・年齢】 男性・28歳(イタリア・シシリー生まれ) 【外見】 長髪。黒いフードをかぶっている。黒目 【性格】 例え死ぬ間際になっても己の誇りを失わない気高さを持つ。 【口調】 「ひとりでは……死なねェッて……いったんだ」 かつて自分と親しい仲だった人物が交通事故で死亡。 飲酒運転だったドライバーを社会は数年の刑で許したがリゾットは許さなかった。 数年後ドライバーを殺害。その後闇の世界へと堕ちていった。 暗殺チームの冷遇に苛立っていたある日、ボスの秘密を調べていた部下が死亡。 チームの誇りをコケにされたと考えたリゾットは、ボスの秘密を探るため、 そして復讐のためにボスの娘「トリッシュ・ウナ」を狙う。その後サルディニア島でブチャラティチームを追跡していたが……。 彼の死闘はコミックス58巻で繰り広げられる。 【特異能力】 スタンド名:メタリカ リゾットの体内に巣食う寄生虫?のようなスタンド。沢山いる。 血液中の鉄分を操作して刃物や剃刀に作り変え、内部より相手を攻撃する。 またリゾット自身は鉄分を身にまとうことにより、景色と同化することも可能。 またメタリカは鉄分を利用した磁力も操ることができる。 これを使って、切断したリゾット自身の体をくっつけることができる。 この能力の恐ろしい点はターゲットの体内の鉄分を減らすことにある。 つまり早く鉄分を補給しないと、血液中の赤血球が酸素を運ばなくなり酸素欠乏症になってしまうのだ。 まさに暗殺に適した能力であるといえる。 ちなみにスタンド名の由来はアメリカのヘヴィメタルバンド「Metallica」から。 スタンドの「メタリカ」が発する鳴き声「ロォォド」も「Metallica」のアルバム「LORD」からきているらしい。 【備考】 本編では暗殺チームで最後の登場だった。 しかし前のチームメンバー・ギアッチョとの戦闘から半年近く存在を触れることがなかったため、 当時の週刊少年誌ジャンプでやっていたジョジョのお便りコーナーに 「リゾットはいつ出るの?作者に忘れられたんじゃ……」というお便りが来るハメに。 もちろんその後ちゃんと出番はあった。流石に今回は「ああ、そんなのあったね」とはならなかったようだ。
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ヴェストリの広場は、魔法学院の敷地内にある、いわゆる中庭である。 建物の日陰になる静かな場所であり、決闘にはうってつけの場所だが、今日ばかりは噂を聞きつけた生徒たちが沢山集まっていた。 「決闘だ!」 誰かが叫ぶ。すると、待ってましたと言わんばかりの歓声が起こる。 「ギーシュが決闘するぞ! ルイズ、ゼロのルイズが相手だとさ!」 ギーシュは周囲の歓声に答えるかのように腕を振る。そして、ルイズの方を向いた。 人垣の中から現れたルイズは、ギーシュから離れた位置で制止し、無言のままギーシュを見ている。 「ふん、逃げずに来たことは、誉めてやろうじゃないか。しかし僕も女性に乱暴な真似をしたくはないんだがね」 ルイズは黙ったままだ。 「…本当にやる気かい?やれやれ…謝るのは今のうちだよ」 ギーシュが言ったのに合わせて、ルイズは杖の先端をギーシュに向けた。 『戦いの準備は整っている』 そんなルイズの雰囲気がしゃくに障った。 ギーシュは、薔薇の花を振り、一枚の花びらを宙に舞わせる。 瞬く間に甲冑を着た女戦士、いや、女戦士の形をしたゴーレムが現れた。 「今更謝るまいね。この青銅のギーシュ、青銅のゴーレム『ワルキューレ』でお相手しよう!」 言うが早いか女戦士の形をしたゴーレムが、ルイズに殴りかかろうと突進し始めたその瞬間、ルイズは小声で呪文を唱え終わっていた。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司《つかさど》るペンタゴン。我の運命《さだめ》に従いし、〝使い魔〟を召喚せよ」 ズドン! 爆発音と共に宙に浮かぶワルキューレ。爆風に押されて転がるギーシュ。そして、手から離れ落ちた薔薇… 薔薇はギーシュの杖だった。 貴族同士の決闘は命がけのもの。しかし、そんなのは既に過去の話。 もっともエレガントな勝ち方は相手を傷つけず、杖を手から落とさせる勝ち方。 爆発によって巻き起こった煙が晴れ、後にはバラバラになったワルキューレと、何が起こったか分からないとでも言いそうな表情で目をぱちくりさせているギーシュだけが残っていた。 「…あ、な、なんだ、また失敗魔法じゃないか!」 そう言って杖に手を伸ばそうとするギーシュに、今度はファイヤーボールの呪文を唱える。 ポン! 今度は小さな爆発が起こり、ギーシュの杖を更に遠くに吹き飛ばした。 ギーシュはルイズに対する認識を改めていた。 観客の中にいるキュルケも、タバサも、今更になってルイズの変化に気付いていた。 「ギーシュ、あなたは杖を落としたわ。それでもまだやるの?」 杖をギーシュに向けたまま構えを解かないルイズ。彼女から発せられる言葉からは、何か得体の知れない”スゴ味”が伝わってくる。 ギーシュはルイズの雰囲気に飲まれ、その場から動くことが出来なかった。 決闘が始まる前は騒がしいほどだった歓声も、今はなく、風の音だけが耳に入る。 ルイズはおもむろに杖をしまうとギーシュに歩み寄り、観衆には聞こえない程度の声で、言った。 「…この”ゼロのルイズ”は…いわゆる落ちこぼれのレッテルをはられているわ。 何度魔法を試しても爆発するばかり。家庭教師だって何人も替わった。 イバルだけの家庭教師に、わざと魔法を爆発させたこともあったわ。 だけど、こんな私にも、貴族としての誇りはあるわ! 自分のために弱者を利用しふみつける人は、けっして貴族じゃない! ましてや平民の女の子を!貴方がやったのはそれよ! 魔法は被害者自身にも法律にも見えねえしわからねえ・・・だから!」 そこまで言ってルイズは言葉を止めた。 魔法は見えないはずはない。見えない魔法もあれば、見える魔法もある。 自分の言葉がおかしい。 何か別の人の言葉が口から出ているみたいだ。 これ以上言うとボロが出るかもしれない。そう考えてルイズは 「二股かけていた二人と、あのメイドに謝りなさいよ」 とだけ言って、ヴェストリの広場を立ち去った。 その姿はいつになく堂々としていた。 ギーシュも、モンモランシーも、キュルケも、タバサも、ルイズの後ろ姿を見ながら同じ事を考えていた。 ルイズの”スゴ味”の正体は、絶対の自信。 彼女はゼロのルイズ。魔法成功確率ゼロのルイズ。 逆に考えれば ”爆破成功率100%のルイズ”だ。 ---- //第六部,スタープラチナ #center{[[前へ 奇妙なルイズ-3]] [[目次 奇妙なルイズ]] [[次へ 奇妙なルイズ-5]]}
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りぞっと【登録タグ レシピ 不破評価3 五十音り 伊達評価3 作られる個数5 必要体力28 洋食 神崎評価3 辻評価4 追加日デフォルト 霧島評価3 音羽評価3】 カテゴリ 洋食 習得条件 クエスト"洋食のお米料理を増やそう"クリア (オムライス★2以上) 必要体力 28 作られる個数 5 レシピ追加日 デフォルト 習得方法 プレイヤーレベル3以上 → ペペロンチーノ習得 ペペロンチーノ★2以上 → オムライス習得 オムライス★2以上 → リゾット習得 料理レベル別 獲得リッチ・イベント 料理レベル 獲得リッチ グルメ値 習得レシピ 発生クエスト 達成クエスト 獲得アイテム ☆☆☆☆☆ 80 55 ★☆☆☆☆ 88 61 洋食のお米料理をもっと増やそう ★★☆☆☆ 96 64 ★★★☆☆ 104 66 パエリア 洋食のお米料理をもっと増やそう ミニ回復薬 ★★★★☆ 112 69 ★★★★★ 120 72 キャラ別 花・渦の数 花は正の数、渦は負の数にしてください。 背景色はコメントの文字の色です。(花・渦の区別ではありません。) 料理レベル 霧島 音羽 辻 伊達 不破 神崎 ☆☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 2 1 ★★★★☆ 1 2 1 1 ★★★★★ 1 1 2 1 1 1 ▲▲ページ top
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前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 ギーシュは早速ワルキューレに叩き伏せられた少年を見下ろした。 大口を叩いていたわりにはあっけない。 しかし、この平民がしゃしゃり出てきてくれて、正直助かったかな、と思う。 モンモランシーとケティにあんな振られ方をしたから、このままでは自分の株が急落するところだった。 思わずルイズにやつあたりしたところに現れたこの平民。 おかげで、決闘に注目が集まって、自分の失態は雲散霧消することだろう。 「立ちたまえ!あれだけの口を利いたのだ。これくらいで終わらせる気はさらさらない!」 少年は、片手で顔を抑えながらおぼつかない足取りで立ち上がった。頭から血を流している。 しかし不思議だ。とギーシュはその様子を見ながら思った。 この平民はなぜ、あの『白いゴーレム』を持ってこなかった? ギーシュは、ルイズの召還の一部始終を見ていた。 召還された平民が、何もないところから『白いゴーレム』を生み出したのも覚えていた。 あのような小さなゴーレムに自分のワルキューレが負けるとは毛頭思っていないが、あれを作り出したという『マジックアイテム』が唯一警戒すべきものだと思っていたのだが。 「(あれだけ自信満々だから、てっきり持ってくるものだと思っていたが、予想外だったね・・・)」 持っていないなら、残っているのは女の子にも負けそうなほど弱そうな、ただの平民が一人。 「(悪いが、ぼくのワルキューレとしばらくダンスしてもらうよ。)」 ギーシュはにやりと笑った。 康一は口の中に違和感を感じて、ぷっとそれを吐き出した。 真っ赤な鮮血と共に、歯が一本地面に転がった。 「く、くそっ!なんてことだッ・・・!」 動揺したところにまともに喰らってしまった・・・! 青銅の硬くて思い拳は、危うく一発で自分の意識を刈り取るところだった。 「(どうする!?)」 康一は、ゆっくりとこちらに近づいてくるワルキューレを見た。 『スタンド』は出せない。こんな衆人環視のなか、『スタンド』を出せば、間違いなく『先住』扱いされる。 かといって、生身であのくそったれワルキューレと戦って勝ち目があるとも思えない。 「とにかく・・・とにかく、あの攻撃を避けなくては・・・!」 このワルキューレ。パワーはなかなかだが、スピードは大したことはない・・・! 『スター・プラチナ』や『クレイジー・D』に比べれば蠅が止まるような速度さ。 『ACT3』でも余裕で翻弄できる! だが・・・! ワルキューレが拳をふりあげる。 「(来るのが分かっていても、生身では避けきれない!)」 顔面をガードした両腕の上から、青銅の拳が叩き込まれる。 ミシッ!と両腕から音がしたような気がした。 軽い康一の体は突き上げるようなパンチの衝撃でふわりと浮き上がった。 その康一の脇腹に叩き込まれるワルキューレのミドル・キック。 康一は血を吐きながらサッカーボールのように吹き飛び、人垣に激突した。 人垣は康一を広場へと押し戻し、康一はふらついて膝をついた。 「まだやるかい?」 ギーシュは尋ねた。これ以上やると『イジメ』になってしまう。それはあまり美しくない。 康一は何も言い返さなかった。 その代わりに、ギーシュとの間に立ちふさがるワルキューレの左足に、体勢を低くして渾身のタックルをいれた。 「あの平民、ワルキューレを倒そうとしてるぜ!!」見物客から歓声があがった。 しかし・・・ 「(う、動かない・・・!)」 ワルキューレは康一の全質量を受け止めてなお、ビクともしなかった。 「忘れたのかな?『青銅』なんだよ?まさか中がすっからかんの空洞だとは思ってないだろうね。重さは少なくとも50リーブル(約235kg)はある!君のようなチビがどうこうできるわけがないだろうッ!!」 ワルキューレは、左足にしがみつく康一を軽々と引き剥がすと、大きく頭上に掲げて背中から地面に叩きつける! その衝撃で康一は思い切りバウンドした。息が止まる・・・! ワルキューレは悶え苦しむ康一を足でいたぶった。蹴り転がし、踏みつける。 「もうやめて!」 ルイズが飛び出してきたのはそのときだった。 横たわる康一に覆いかぶさる。 「もう・・・もう勝負はついたわ!こいつの負けでいいから!」 ルイズは必死に叫んだ。 ギーシュはフン、と鼻を鳴らして鼻白む。 「これはぼくとその平民との決闘だ。その平民が『まいった』というまで勝負は続く・・・」 でもまぁ・・・。ギーシュはアゴをなでた。 「ぼくも弱いものいじめは趣味じゃない。ルイズ。主人である君がかわりに『すみませんでした』と謝るのならば、この場はこれで収めようじゃないか。」 ルイズはすぐに謝ろうと思った。このまま康一がボロボロになるのを見ていられない。 だが、ルイズの肩に、倒れていた康一が手をかけた。 「ま、まだ・・・終わってない・・・」 ルイズの肩を借りて立ち上がる。 「ルイズ・・・言っただろ・・・?『ぼくを信じてくれ』・・・って。まだ大丈夫。まだ終わってない・・・」 「もう無理よ!もうあんたは十分がんばったわよ!」 泣きそうになりながら叫ぶルイズに、康一は目じりだけで笑った。 そして、「け、決闘の邪魔だから・・・引き止めておいて・・・」と近くにいる見物人の一人に頼んだ。 見物人たちがルイズを引き剥がす。 「ダメよ!もうやめなさい!死んじゃうわ!!」 ルイズが叫ぶが、康一はもう振り返らない。 「大した根性だね。平民。立ち上がって何があるわけでもあるまいに・・・」 ギーシュが賞賛した。 「お、お前のワルキューレはぜんっぜん大したことないけどね・・・。」 康一はハッ、と笑いながら強がった。 ギーシュはピクリと眉を引きつらせた。 「なんだと?もういっぺんいってみろ・・・」 「何度でも言ってやる・・・。こんなハナクソみたいなゴーレムの一匹操れるくらいでいい気になってるなら、お里が知れる・・・そう言ったんだッ!」 「野郎ッ!!」 ワルキューレが大きく一歩を踏み出して、康一に殴りかかった。 康一は体勢を低くして、ワルキューレの足元に飛び込んだ。 「頭脳がマヌケか!?ワルキューレにタックルなど無意味だ!!」 しかし康一は、タックルの軌道よりもさらに体勢を低くする! 背中から飛び込むようにしてワルキューレの股の間をすり抜け、一回転してそのまま走り出した。 「あいつ、直接ギーシュを狙うつもりだ!」 観衆がどよめいた。 距離15m! ギーシュは笑った。 「フー。まさかそのぼろぼろの状態でそんな芸当をして見せるなんてね。いや、マジに恐れ入ったよ・・・。」 距離10m! 「窮鼠猫を噛むっていうのか?普通なら、『どうやって許してもらおうか。助けて神様!』って考えるべきところを、まだぼくを倒す気でいるとは・・・」 距離5m!! 「だがっ!『運命』とはそう甘いものじゃあないのだよ!『平民は貴族には勝てない』これは絶対なんだッ!」 ギーシュが造花を振った。花びらが舞い散り、康一がギーシュに殴りかかる寸前で6体のワルキューレになった。 康一はワルキューレに蹴り飛ばされて地面に転がった。 「・・・平民。名前は?」 ギーシュが這いつくばり血を吐きながら痛みに悶える康一に尋ねた。 「ぼくに全力を出させた平民の名前だ・・・覚えておこう。」 「広瀬・・・康一だ・・・」 康一がふらふらと立ち上がった。 「でも、『全力を出させた』ってのはちょっと違うな・・・『ぼくをボゴボゴにした平民』として覚えておけばいい・・・」 7体のワルキューレが円を描くようにして康一を囲んだ。 「まだそんな口が叩けるとはね・・・。まぁいい。一応最後にきいてやろう。 まだ、やるかい?」 康一は血まみれになりながら、ギーシュを睨みつけた。 「・・・・ってこい。」 「・・・なんだって?」 「かかってこい。っていったんだ。このマヌケ面。かかってきた瞬間、お前は敗北するッ・・・」 「君はもう・・・君はもう・・・」 杖を振り上げる。 ギーシュは覚悟を決めた。この平民を・・・殺す! 「君はもうおしまいだぁあ―――っ!!ワルキューレッ!!!」 七体のワルキューレが同時に突撃する。 逃げ道など・・・ない!! 「コーイチ――――ッ!!!」 ルイズの悲鳴と共に グシャアッッ!!! ワルキューレが殺到し、激しい金属音とともに激しく激突した。 後に残るのは死の静寂のみである。 「フゥー。つい殺してしまった。平民相手に大人気なかったかな。カッとなってしまった。」 ギーシュは少し乱れた髪を手で撫で付けた。 「しかし、これで平民じゃない新しい使い魔が召還できるってものだろう!僕に感謝したまえよ!」 とルイズに言葉を投げかけた。 しかし・・・ 様子がおかしい? ルイズは・・・いや、その周りの観客達も、みなポカーンとした目で僕のことを見ている。 いや、僕じゃない。その更に奥を見ている・・・? 「言ったはずだ・・・」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ギーシュは振り向くこともできずにたらりと汗を流した。 「『かかってきた瞬間、お前は敗北する』とッ・・・・!」 「と、飛んだ・・・!」 「あそこからギーシュの背後までジャンプするなんて、平民に可能なのか!?」 「あの跳躍力は一体なんだァー!?」 一部始終を見ていた観客が悲鳴をあげた。 「ずっと待っていた。お前が複数の『ゴーレム』を出すのを・・・。観衆から、僕を隠す『死角』を作ってくれるのをッ!!!!」 あの瞬間、7体のゴーレムで覆い隠された『死角』で行われたことに気づいたのは、遠見の水晶球で様子を伺っていたオールド・オスマンと、飛びぬけた動体視力を持つタバサだけだった。 康一が絶体絶命のピンチに陥ったそのとき、『死角』の中に『緑色の生き物』が現れて、地面に『なにか』を貼り付けた。その瞬間『地面が跳ねた』のだ! ボヨヨヨ~~~ン! 「ゲエエエエエェエエ!!」 ギーシュは腰を抜かして飛びのいた。 そこに立っていたのは、確かにさっきワルキューレたちに潰されたはずの『平民』! しかしなぜ、こいつがここにいるんだぁー!! 「さぁ・・・次は・・・『お前の顔をボゴボゴにする』番だな・・・」 「ば、馬鹿なッ!!!」 ギーシュは自分に言い聞かせた。 ぼくは貴族だ。こんな平民に負けるわけがない。そうさ!ちょっとびっくりはしたが、それだけだ。こいつはこれ以上なにもできない! ギーシュは立ち上がった。 お互いに激突して動きを止めていたワルキューレたちも、次々と立ち上がっていく。 「ちょっぴり・・・ほんのちょっぴりだけ驚いたよ。でも、それだけだ!ぼくもワルキューレもピンピンしているぞ!!お前がワルキューレに頭蓋骨をぶち割られる『運命』に何も変わりはないッ!!」 「やっぱり・・・言い直すよ・・・・」 康一は滴る血を拭いもせずにギーシュを指差した。 「『かかってきた瞬間、お前はすでに敗北《した》!』」 ギーシュは激昂した。 「ふざけるなこのチビがぁー!ワルキュー 『ギーシュ様!最低です!』 「え!?」 突然耳元で声がしてギーシュは振り向いた。 「け、ケティ!?」 しかし振り向いても誰もいない。遠巻きに見守る観衆がいるだけだ。 『二度と私に近づかないで。』 今度の凍りつくような声色は・・・ 「ま、まさかモンモランシー?!」 だが、やはりギーシュの周りにいるのは、血まみれの平民だけだった。 それなのに、声が・・・声が聴こえる!! 『ギーシュ様!最低です!』 『二度と私に近づかないで。』 『ギーシュ。あなた、やっぱり一年生の子に手を出していたんだ・・・』 『ギーシュ様・・・やはりミス・モンモランシーと付き合っておられたのですね・・・』 『それってもしかしてモンモランシーの香水じゃあないのか!?』 『二度と私に近づかないで。』 『ギーシュ様!最低です!』 「や、やめろぉー!!!?」 ギーシュは耳をふさいでその場に膝をついた。 だがどんなに耳をふさいでも、その『声』は頭の中でグワングワンと鳴り響く。 頭が破裂しそうだァ――!! 「平民・・・!貴様何をしたぁぁぁー!」 「さぁね・・・格好つけたがりで、体裁が何よりも大事なお前に、似合いの結末を用意しただけだ・・・!」 空中に飛び上がった瞬間のことは、あのタバサを持ってしても目で追うことができなかった。 誰もの視線が外れた一瞬、康一の体の影から『小さな白い手』が現れて『文字のようなもの』をギーシュに投げつけたのだ。 オールド・オスマンだけはその様子を辛うじて捉えていた。 「さぁ・・・謝ってもらうぞッ!!」 康一が詰め寄る。 「や、やめろぉー!!来るなァ――――!!」 康一は、中腰になったままで押しとどめようとするギーシュの手を払いのける。 拳を振り上げた! 「う、うわぁぁぁぁー!」 「君がッ!!」右拳がギーシュのあごに直撃する! 「謝るまでッ!」左拳がギーシュのみぞおちにめり込む! 「殴るのをッ!」右拳がギーシュの脇腹をくの字に折り曲げ。 「やめないッ!!!」左拳がギーシュの顔面を捉えた。 「オオオオラァァァァァァ―――――――――!!」 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!! 康一に残る全てを注ぎ込んだ渾身の、左右のラッシュ! 「ホガァー!!」 ギーシュは『じゃがいもだって目を背けるようなボゴボゴの顔面』になって吹き飛んだ。 「謝れーッ!」 康一は叫んだ。 「ふ、ふいまへんでひたぁー!!ぼくがわるかったからゆるひてくらはいー!!!!」 ギーシュは豚のような悲鳴をあげた。 康一はそれを聞くと、ACT1を解除した。 正直、限界だ・・・。もう一秒だって立っていられない。 ルイズが泣きそうな顔をしてこっちに走って来るのが見える。 「(だから、ぼくを信じろっていっただろ?)」 そう言おうと思ったのに声がでなかった。 ルイズのほうへ行こうとしたのに、足が動かなかった。 そのまま、力なく地面に倒れこんで、康一は意識を手放した。 前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔
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まただ!またやりやがったんだ、オレはッ! 『マン・イン・ザ・ミラー』はいつだって最良なのに、それでもしくじるのは『オレが臆病だから』だッ ジリジリ迫る焦躁に耐えきれず、逃げ出しやがった! 「耐えてみせる」と誓ったオレの覚悟は偽物だったんだ!畜生、畜生! 「もしかして、イルーゾォさん・・・ですか?」 オレは頭の芯がスーッと冷えて行くのを感じた。 名前が知られてる。ルイズには仲間が居た・・・・だが、だから何だ? もう考える必要は無いだろう。この女に『見られた』、ならば『始末する。』それだけ。 女がスタンド使いだろうと何だろうと、この距離で首をカッ切るんじゃあ関係ない。 手慣れた作業だ。何十回と繰り返してる。『仕事』でとどめを刺すのはマン・イン・ザ・ミラーじゃあない、オレの役目・・・・ その瞬間はいつも、オレの瞳はきょろきょろするのをやめて、汗はスッと引き、心臓は静かに一定のリズムを刻む。 多分此所へ来てから、今が一番落ち着いている。 この行為は『呼吸』と同じだから。他人の命を摘み採ることは、オレにはどうしたって必要な事だからだ。 それに、『自分がやった殺人』に怯えるなんて、救いようのない腰ヌケ野郎のする事だぜ。そうだろ? だから静かに、ナイフを取り出して・・・・一度で終わらす。『喉』だ、声も上げさせないッ! 「探してました、イルーゾォさん。早くッ!『こっちへ逃げるんです!』」 なッ・・・・?! 女は間髪入れずに『ナイフを取り出す』オレの手を掴む、ナイフごと! 当然手はサックリ切れて、女は痛みに顔を歪ませた。しかし『手は離さずに』、毟ろ力を込めて引っ張っている! どういう事だ?何が起こった?別に殺しちまうなら今でもいいが、『逃げて』っていうのは何なんだ?! オレは女に、物陰に連れ込まれてやった。他に人の気配はしなかったからだ。それに女は、でかい声を出そうとはしない。 「お、お前。オレを探していると・・・・」 「はい、探していました。イルーゾォさんを、『助けたくて』」 懐疑心を丸出しにしたオレを真直ぐに見つめて、彼女は言い直す。 「あなたの力になりたくて。」 彼女はまず、私は平民です。と言った。『ルイズ達貴族とは違う』のだと。貴族だとか平民だとか、オレには良く分からないが 彼女は使用人そのものの衣服に身を包んで(そう、さっき「貴族様、ボタンを――――」って言っていたメイドと同じ服だ) なんていうか、格差とか差別とか、そう言ったものを感じさせた。 それから、そう。自分は平民だからこそ、あなたを助けるんですよ、と念押しまでする。 確かにオレは貴族になった覚えはない。すると、平民って事になるのか?オレは? オレはまだ、この女を信用しちゃあ居ない。一言一言搾り出す女の首筋を、『いつでも殺せるんだ』と思いながら冷めた目で見下ろしてる。 「平民は貴族に逆らってはいけません。これは当たり前の事で、私達も不満こそあれど、疑った事はありませんでした。」 「・・・・何故?不満なら抗えばいいじゃあないか。」(『オレ達』は、そうした。) 「出来ません!貴族の皆様のような『力』は私達にはありませんもの。何をしたって敵わないんです。 それにですね、出来たって、しません。私は此処の貴族様達のこと、好きですから。」 ふうん、これはつまり、『貴族』ってのは総じてスタンド使いで、『平民』はそうじゃあないと見ていい訳だな? (でもオレは『平民』・・・・つまり貴族どもは全員、『生まれつき』だ。そういう奴も居るって聞いた。) 考えた事も無い・・・・イタリアじゃあ、こそこそしなきゃいけないのはスタンド使いの方だ。 鏡の中には世界がある!なんて言おうもんなら、間違なく頭の病院を勧められる。 だがどうやら此処は(何処だかは分からないが)逆らしい。スタンドの存在が認められ、スタンドの使えない一般人は家畜。 『そういう判断』をする選民気取りの下衆野郎はたまに居たが、国ぐるみで『そう』なのか・・・・ (オレ達のチームにそんな奴は居なかった。スタンド使いであろうと無かろうと、重要なのは『殺すかどうか』だ。) オレは「人は皆平等であるべきだ!」なんて主張するほど聖人君子ではない。むしろ人間の『差』について、肯定的ですらある。 何故ならオレのスタンド『マン・イン・ザ・ミラー』は、そのあり方自体が『オレ』と『他人』を圧倒的に差別するからだ。 それだけじゃあない。オレのチームにはリーダーが居るし、オレの組織にはボスが居る。その『差』をなくしたら、組織は成り立たない。 だが。 『差』ってのは・・・・その・・・・どう言えばいい?下の奴が、上の奴を、尊敬できなくちゃあいけないと思うんだ。 自分より力が強いだとか頭がいいだとかって奴を『尊敬』するのが下の奴で―――― 『尊敬できない』ならば、そこで『上の奴を乗り越える』義務が発生する。オレは、そう思っている。(黙って妬むだけの奴は根暗だ) だからオレはリスクだらけの謀反に賛同した!『覚悟』をし、『死』まで体験したのはボスを尊敬できなかったからだ! そしてそれとは反対に――――オレ達のチームが無事にボスを消し(今頃もう終わってるかもしれないな?)組織がオレ達の手に落ちて。 そんで、そんで何があっても絶対に・・・・リーダーのリゾットだけは、俺の『上』に居るべきだ。 「じゃあお前にとって『貴族』ってのは、やっぱりお前の上に居るべきなんだろう」 「え?は、はい。」 「じゃあ余計に判らないな。何でオレを助けたいんだ?裏切りか?」 「ち、違いますッ!そんな、裏切りだなんてそんな・・・・私はただ・・・・・」 女は目を伏せる。何と無くだが、彼女は嘘をついてはいない気がする。 彼女はオレと同じで、『格差』を肯定していて覆す気は無く、しかし―――― 「あんまり酷すぎると思ったんです。いきなり呼び出して、有無を言わさず動物扱いなんて・・・・幾らなんでもおかしいです! 家族や友人が、居たんでしょう?そこに、そこに帰りたいって思うのは当然だと思います。 だからミス・ヴァリエールが『使い魔が逃げ出した』って言っていたのを聞いて、イルーゾォさんが『拒絶』を選択したのを知って・・・・ 力になるべきだって思ったんです。同じ『平民』の、私が。他に誰が居るって言うんですか?」 小さく震える彼女から、『覚悟』を感じた。 逃がすわけでも、匿うわけでもなく『力になる』と言う漠然とした協力。ただそれだけでも・・・・ 自分の無力を自覚するこのメイドは、強大な敵と戦う程の、強い『覚悟』をして行動に移した。 嬉しい?頼もしい?そんなんじゃない『温かい何か』が心臓の辺りからあふれ出して、全身を包む。 冷静に考えればメイドの娘の一人。スタンド使いでも何でもないただの女が一人味方についたところで、弾除け位にしかならないだろう。 それでもオレは!言うなればすぐ近くにチームの奴らが控えていて、『何も心配する事は無いんだぜ』と笑っているような、 そんな『安定感』みたいな物をひしひしと感じた。 鏡の世界には、いつだって『マン・イン・ザ・ミラー』がオレの側に居た。だから鏡の中はオレの世界だった。安心した。 そして今、外の世界に一人の味方が出来た。まだ名前も知らない女だ。 『鏡の外』は、敵しか居ないわけじゃない。 危険なばかりの場所じゃない。 此処へ来て初めて、初めて・・・・『外の世界』も、オレの世界になったんだ! イタリアに帰って、仲間に「何してたんだ?」って聞かれたら、オレは迷わず答える。「天使に会ってきた。」 あいつ等は思う様オレを笑うだろうな。お前はスタンドからしてメルヘン趣味なんだよ、頭オカしいんじゃねーか?って。 それでも言うよ、オレは。だって間違いなく、『オレには天使に見えたんだから。』 「ど、どうしたんですかイルーゾォさん?!俯いて・・・・具合が悪いんですか?」 「なんでもない!ちょっと、アレだ。くらっとしただけだ。脱水症状で――――アンタ、名前は?」 天使の名は、シエスタと言った。
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リゾットX 性別:男性格 年齢:? 宿命:後継者 特徴:英雄の血脈・セッション中1回まで登場判定なしに登場可 闘争:高潔な魂 因縁:織田上総介信長からの信頼 コロナ:執行者 ミーム:グレズ/富嶽 ブランチ:マシンライフ/艦長 基本能力値 肉体:10 技術:12 魔術:4 社会:7 根源:1 戦闘能力値 白兵値:8 射撃値:9 回避値:1 心魂値:9 行動値:8 HP 元値:23 修正値:63 LP 元値:6 修正値:6 特技 大いなる力 俺ごとやれ! ヒューマンフォーム ユニゾンシフト ユニゾンフィナーレ 宇宙戦艦 主砲斉射 アウトレンジ砲撃 対空防御 電子兵装Lv1 装備 右手:ガンブレード 左手:Xストーン(輝く紋章相当品) 胴部:アーマースーツ(ガンブレードの行動値修正を0に) 乗り物:宇宙戦艦 パワーストーン×5 設定:遥かな過去に機械調和を受けた宇宙戦艦“朱雀”が、信長との戦いで自我意識を取り戻した姿。 グレズを憎み、世界を機械調和から守るために戦う。 普段はAIをコピーした人間体で活動している。 人間体にはXストーンと呼ばれる謎の宝石が埋め込まれており、それが彼の自我を目覚めさせたらしい。 なお正確には、人間体が「リゾット」、人間体が外れた状態の戦艦が「X」であり、“ユニゾンシフト”で巨大ロボに合体変形した姿が「リゾットX」である。 経験点6点使用(オンセスレ10・283)
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「ここは何処だど? なんで月が2つあるど! 理解不能! 理解不能!!」 私の召喚した使い魔はとても五月蝿かった。 「五月蝿いわね!貴方を私が召喚したの! わかる?」 「あっ『理解可能』」 只の平民だと思ったらかなり反抗的な使い魔だった。 「母ちゃんが家で待ってるど! ゴン太だって家にいるど!」 だけど、結構一本筋が通ってた。 「お前が謝るべきだと! お前が二股してたから彼女達が傷ついただと!」 そして凄まじく強かった。 「あっありのままに起こった事を話すぜ…… 『1対1だと思っていたら平民の体から100体ほど幽霊が出てきてギージュに襲い掛かった』 何言ってるんだてめえって顔をしてるが催眠術や超スピードじゃねえもっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ」 でもちょっと欲深い 「うーそれを売れば幾らになるど………」 だからこれは破壊の杖って危険な武器なの! そして恐ろしく射程の長く数多い『槍』達を持っていた。 「馬鹿な……奴からここまで何メイルあると思っているのだ……」 「シシシッ……わるどミツケタゾ!」 ワルドは絶望的な顔をして、その『幽霊』達を見上げたのだった。 「500体の数は卑怯よ……」 ルイズは自分の使い魔を見てげんなりしていた。 4部より矢安宮重清を召喚。
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ポルナレフは二人にシルバー・チャリオッツとについて説明した。 ただ、剣針飛ばしや甲冑を外せる事等、伏せるべき事は伏せておいた。 味方だろうと、誰にも知られない方が奥の手として敵にも伝わりにくいからだ。 「で、結局その『銀の戦車』とやらはゴーレムじゃ無く、杖を使わずとも呼び出せ、しかも人間以上に素早く精密な動作までできるというのか?」 コルベールは終始驚きっぱなしだったが、オスマンは深刻な顔付きをしていた。 「君は…その力で何もする気は本当に無いのかね? そのような魔法に対抗出来る力を持ったら平民の誰もがやましいことを考えてもおかしくないと思うがのぉ…」 確かにこの世界では魔法という力が平民の恐怖そのものだ。それを分かっているだけに、スタンドの存在をオスマンは恐れたのだ。 「俺にそのような気持ちは無い。今までチャリオッツを正しいと信じた事以外に使ったことは無い。」 ポルナレフはそう自らの意志を示した。 なるほど、マリコルヌを針串刺しにしたのは正しいと信じているらしい。 「…一先ず君を信じよう。まだ我々は君がそれを悪用しているのを見ておらんしの。」 オスマンがそう言った時、ロングビルが帰って来た。 「た…只今…ハァ、戻りました…ハァ。」 急いで戻って来たのか、ロングビルは息を切らしていた。 ポルナレフはそれを見てそろそろ頃合いかと思い、 「どうやら帰ってきたようだな。それではもう話すこともないので、私はこれで。」 と言って、席から立ち上がるとそのまま退室しようとした。が、 「ちょっと待ちたまえ、ポルナレフ君。」 オスマンに呼び止められた。 「まだ何か?」 ポルナレフは面倒臭そうに振り返った。 「君はどうやってそれを身につけた?それも思い返せば君はミスタ・グラモンとの決闘の途中までそれを使わなかった。 君が本当に闘いに美学を置いているなら、決闘の途中で手に入れたと見ていい…違うかね?」 ポルナレフは1番教えたくない点を言われ、一瞬ビクリとした。しかしすぐに冷静を装うと、 「鋭いな…。しかし、それに答える事は出来ない。」 と答えた 「ちょ、ちょっと!答えられないってそれは無いだろ!全部話すって言ったじゃないか!」 コルベールが思わず叫んだ。 「その通りじゃ。話したまえ。」 オスマンも同意する。 少し考えてポルナレフは閃いた。 「そうだ、こうしよう。先程私はミス・ロングビルが帰ってくる頃にはルイズも戻ってくるといった。これで賭けをしよう。」 「『賭け』?」 「もし、このドアの向こうにルイズが居なかったらどうやって手に入れたか話そう。」 「逆にいたら?」 「そうだな…500エキューぐらいもらおうか。」 「高ッ!」 コルベールが叫んだ。平民が一年は暮らしていける金額の数倍である。 「別にいいぞ。やらないなら話さないだけだ。最も、チャリオッツを使えばこの敷地から逃げ出すなんて訳は無いしな。」 ポルナレフは脅すように言った。 三人は額を寄せて話し合い、分はこっちにある、大体あの娘にそんなこと出来る訳無いだろ、と結論づけた。 「君の話に乗ろう。賭けようじゃないか。」 オスマンはポルナレフにそう誓った。 「GOOD!」 ポルナレフはそう言うと、ドアを思いっきり勢いをつけて開けた! ドガァンッ! 「ガペシッ!」 またドアと何かがぶつかる音と珍妙な悲鳴がした。 そしてそこにはまた鼻柱をドアに打ち付け、後頭部を床にしたたかに打ち付けたルイズの姿があった。 「…」 三人共黙ってしまった。 「さて私の勝ちだな。約束通り貰おうか。500エキューをな…」 ポルナレフはニヤリと笑いながら手を突き出した。 「まったく、あんたご主人様を何だと思ってんの!?」 ルイズは部屋に戻る途中ポルナレフにキレ続けた。二回もドアに顔面を打ち付けられたのだ。キレてもしょうがない。 「盗み聞きしてる方が悪いと思うがな。」 ポルナレフは悪びれせずに言った。これを聞いて、ルイズはわなわなと震え出した。 「こここ、この犬のくせにご主人様になんて事を…!」 「聞きたいのなら別にあんな事しなくても、後で俺から話してやるというのに…」 ポルナレフは呆れたかの様に言った。 「ほ、本当!?」 ルイズは目を輝かせた。 「ただし100エキュー払うならな。」 「五月蝿い!やっぱりあんたの話なんて聞きたくないわ!」 こいつはプッツンしてて手に負えないな、とポルナレフは思うと、部屋に着くまで黙り通すことにした。 やがて二人と一匹は部屋の前に着いたのだが、ルイズと亀が入り、ポルナレフも入ろうとするとドアを閉められ、ガチャリと内部から小さな音がした。 しまった!と急いでノブをガチャガチャ回したが、開かなくなっていた。どうやら施錠したらしい。 「あんたなんてクビよ!使い魔は亀だけで十分だわ!!」 ドアの向こうからルイズが怒鳴った。 「おい、それは無いだろ!亀の中には色々大切な物が入っているんだ!貴様ごときに取られるわけにはいかん!開けろ!小娘!」 ポルナレフも叫んだのだが、返事は無かった。 いずれ地球に帰る時には亀と一緒に帰らなければならない。亀の中にはジョルノ達の『心』が納められているからだ。 それは去って行った仲間達から受け取った矢をはじめとした遺品の数々のことである。 だからポルナレフはなるべく亀と一緒にいる必要があった。もし自分だけ帰ったら殺されるだろうし。 「仕方があるまい…何処か寝れる場所を…」 と呟き、辺りを見渡すとキュルケのフレイムがこちらを見ているのに気付いた。 また見てるな…と思っていると、フレイムがこちらに近づいてきて、ズボンの端をくわえると引っ張り始めた。何処かへ連れていきたいらしい。 「こら、引っ張るな。ついていってやるから!」 そうポルナレフが言うと、理解したのか、フレイムは引っ張るのをやめきゅるきゅる鳴くと、ポルナレフを隣のキュルケの部屋へ引導していった。 キュルケの部屋の中は暗かった。フレイムの周りだけぼんやりと明るい。 「扉を閉めて?」 暗闇からキュルケの声がした。変に色っぽい気がしたが、一応言う通りに閉めた。 「こっちへいらっしゃいな。」 「話したいのは山々なんだが、暗くて部屋の中がよく分からんのでな…すまないが明かりをつけてくれないか?」 ポルナレフは嫌な気がして、ドアの近くからそう言った。 すると杖を振るような小さな音がして、蝋燭の一本一本に火が灯った。 その明かりに浮かび上がったのは下着姿のキュルケだった。 「これでいいかしら?そんな所に突っ立ってないでこちらにいらっしゃいな。」 誘惑するかのような声で話しかけてくる。おそらく並の男ならイチコロだろう。しかしポルナレフは違った。 まてまて、今の俺はこんなキャラじゃ無い。このキャラはエジプトで卒業したはずだ。 ポルナレフの脳内でそんな声がしたのだ。更に続けて そうだ。今の俺はこんなキャラじゃ無い。逃げろ。逃げるんだよォーッ!スモーキィーーッ!! と聞こえた気がした。 ポルナレフはジョースターさん?と思いつつも、この声に従いじりじり後退した。 その様子を見てキュルケは溜息をついた。 「貴方はあたしをはしたない女だとおもうでしょうね。」 ポルナレフはドン引きした。自覚してるなら恋人でもない男の前でそんな恰好するな。親が泣くぞ?そう思った。 「思われても仕方ないの。あたしの二つ名は『微熱』。」 ポルナレフは嫌でも分かった。ここは逃げるべきだと。もはやここから話を聞く余裕など無かった。 「~~~」 まだキュルケが何か言っている。もうとっとと逃げるべきだ。そう判断するとドアのノブを握った。 しかし、ドアは開かなかった。ハッと前を見た。キュルケが杖をドアに向けていた。 「あたしがこれだけ無視されるなんて初めてだわ…」 ヤバイ、俺はやっぱりこのキャラを卒業出来てなかったのか?トイレと女運は全て俺なのか? 「でも、ますます燃えてきたわ…貴方をどうやってでも振り向かせたい、あたしの虜にしたい…!」 やばい、ヤバすぎる。こうなったら仕方あるまい! 「チャリ…」 チャリオッツを呼び出そうとした時、ガシャガシャと窓が叩かれた。 見ると男子生徒が一人窓の外にいた。 「待ち合わせの時間に来ないから来てみれば…」 「ペリッソン!えぇと二時間後に!」 「約束が違う!」 キュルケはこちらに向けていた杖を窓の方に振ると、蝋燭の火がペリッソンをたたき落とした。 ギーシュと同じく二股しようとしていたらしい。貴族の風上にもおけない奴らである。 「まったく無粋なフクロウね」 「お前が言えるか。小娘」 「あら、嫉妬かしら?安心して。彼はただの友達よ。とにかく今、あたしが1番恋してるのはあなたよ。ジャン…」 キュルケはそう言うとするするとポルナレフの方へ近寄ってきたが、また誰かが窓を叩く音がした。 今度は先程のと違う男で、ポルナレフも見覚えがあった。名前は忘れていたが決闘を挑んで来た奴だ。 その彼も蝋燭の炎によって落とされた。 しかし、男はそれでおしまいでは無かった。 今度は三人が同時に来たのである。彼等は口々に何か言ったが、フレイムの吐く炎によって落とされた。 その間にもキュルケはポルナレフとの間を詰めて行った。 だが、ポルナレフは既に逃走経路を作っていた。チャリオッツを先程呼び出した時にドアを切り裂いておいたのだ。 ポルナレフはキュルケに背を向けるとキュルケが抱きつくより早くドアに突進した! バッキャァーンッ! ポルナレフは廊下に回転しながら着地した。しかし、彼の女運はまだ続いていた。 今度のそれはすぐ隣の部屋のドアを開けて出てきた少女、ポルナレフのご主人様であるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールその人だった… To Be Continued...